2、飢餓をゼロに
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今の日本で「飢餓」を身近に感じる人は少数派かも知れませんが、核家族化が進み、共働きが増えた今、子どもが1人ぼっちでごはんを食べる「孤食」や経済的な理由で十分に食べられない「欠食」は、ワーキング(シングル)マザーである私にとって、決して他人事ではありません。

世田谷こども食堂・烏山の代表・名取さんは、シニア男性向け料理サークルの運営を通して培った「食」のノウハウと「地域」のネットワークを活かし、世田谷区内の3ヵ所で子ども食堂を展開しています。子どもたちと付き合っていくうちに、各家庭の背後にある貧困など、「食」だけに収まらない様々な問題も見えてきたとのこと。子ども食堂は食事を提供するだけの場所ではなく、地域や行政等とも連携して「子どもを育てる場所」と考えるべきなのかもしれません。

マスコミが取り上げることが多いためか、安易にスタートする主宰者もいるようですが、「子どもを育てる場所」であるという認識を持ち、大人の都合ですぐに終了、といったことがないよう、持続的(サステナブル)な活動が大切と言えそうです。「子どもたち」という共通の根っこをしっかり張り、想いを1つにしておけば、やり方はいろいろでも、できることは多いはず。

私にできることは、決して豪華なごちそうではないけれど、仕事を終えて急いで帰って慌ててささっと作る夕ご飯だけど、子どもと一緒に話をしながら食べること。では、今日も元気に「いただきます!」