ホーム > 投資信託ガイド > お金の未来はデザインできる! > 見えないインフレに注意しよう!

素敵な未来はデザインできる 深野康彦のお金のはなし

素敵な未来はデザインできる 深野康彦のお金のはなし 素敵な未来はデザインできる 深野康彦のお金のはなし

第4回
見えないインフレに注意しよう!


物価上昇目標は本当に達成されていないのか

 日本銀行が掲げる年率2.0%以上の物価の上昇は未だ達成されていません。その2.0%以上の物価目標、何度も達成時期が先送りされ、また足下の消費者物価指数の上昇率は1.0%にも達していないていたらく。格別インフレを意識する必要がないように思われますが、家計には見えないインフレ、正確には統計に反映されない物価の上昇がヒタヒタと迫っていることを忘れてはいけないのです。

量を減らした実質値上げ

 少々古い話になりますが、約1年位前からコンビニエンスストアの「おにぎり」の大きさが小さくなったと思われませんか?実はおにぎり、約5グラム前後、米粒に直すと30~50粒位小さくなっているのです。業務用米が値上がりしたことがその背景ですが、国の減反政策の変更により、今年から業務用米を作る農家が減少すると予測されているため、コンビニエンスストアや外食産業が早めに業務用米を手当したわけです。本来であれば、おにぎりを値上げしても良かったのでしょうが、値上げすると売れ行きが落ちるということで、値上げせず小さくしたわけです。
 値上げには2種類あると言われます。たとえば、550ミリリットルのミネラルウオーターが100円で売られているとします。通常、値上げといえば100円が105円や110円になることを指しますが、もう一方の値上げは100円という価格は据え置くものの、量を550ミリリットルから525ミリリットル、500ミリリットルなどと少なくするのです。価格は据え置かれていますが、量は5%や10%減っているのですから、実質減った割合の値上げをしたことになるわけです。このように価格を値上げせずに、量を少なくする値上げのことを「実質値上げ」と言っていますが、実質値上げは消費者物価指数にほとんど反映されない。しかし、2014年の消費増税後は、実質値上げがさまざまなモノで行われているのです。

物価上昇率に負けないために

 2008年リーマンショックが発生する前、原油価格が高騰したことから、ちくわの穴が大きくなった、かまぼこや納豆のパックなどが小さくなったと言われました。漁船の燃料、納豆のパックの原料の価格が急騰したため、実質値上げで対応したというわけです。統計データに現れにくいことから「見えない値上げ」と筆者は呼んでいますが、この見えない値上げが家計を襲っているのです。このため物価の体感温度は、消費者物価指数ではなく、普段購入しているモノから判断すべきなのです。残念ながら生鮮食料品は天候などの影響により価格が大幅に変更することから、価格を追うモノには適しません。天候などに左右されにくい、嗜好品などがよいでしょう。筆者はコーヒーが好きなので、インスタントコーヒーの価格をずっと追っています。ブランド名は伏せておきますが、2014年の消費増税前と比較すると、量は20%減少、かつ特売を行う頻度もかなり減少しているのです。家計には統計以上の物価上昇に直面していると言わざるを得ない。つまり、物価上昇率に負けない資産運用を行っていかないと、購買力がどんどん低下していくのです。インフレリスクに実は直面し始めているのです。
3つの消費者物価指数の推移
次回は「収入はリーマンショックの傷が癒えていない」と題してお話ししましょう。
投稿日:2018年2月14日
記事一覧
アムンディ・ジャパン公式Facebookページへ
アムンディ・ジャパン公式Facebookページへ

これより先は、へ移動します。
よろしければ「移動する」ボタンをクリックしてください。

リンク先URL:

※リンク先のウェブサイトは、アムンディ・ジャパン株式会社により管理されているものではありませんのでご了承ください。